バーンアウト症候群

今日私はYouTubeを見た。

 

バーンアウト症候群の症状をアニメで分かりやすくしている動画だった。

 

バーンアウト症候群」初めて聞く人が多いだろう。それは、別名燃え尽き症候群とも呼ぶ。

 

バーンアウト症候群とは仕事や勉強で最大限のエネルギーを使い切り頑張ったのにも関わらず思うような結果や理想にならなかった時のショックで起こることが多い。

 

実際に医師からの診断されてはいないが私は高校の頃バーンアウト症候群のような状態に陥った時の話をしよう。

 

話は遡ると中学二年生。私はバドミントン部に所属していた。

 

中学の頃バドミントンが楽しくて仕方が無かった。人間関係も仲良い人もいれば悪い人もいる。そこそこの関係だったが心からバドミントンという競技が好きだった。

 

ラケットを使いシャトルを打つ時の爽快感が堪らなかった。

 

当時小太りだった私はバドミントンを楽しんでいることにより痩せていた。中学2年の時には、学年で7人いる中でも6人目くらいの強さで、弱いながらも団体戦メンバーに選ばれてみんなで3年の最後の大会で北信越大会に出場することが目標だった。

 

ひたすら頑張った。週6、5である部活動以外にも給食後の昼休み、休日には同じ部活の仲間とバドミントンをしたりしていた。また、授業中にも戦略を考えて頭の中はバドミントンしか無かった。

 

そんな頑張りもあり、なんとか団体メンバーに選ばれることが出来た。

その時感じた。

 

"努力は頑張れば報われる"

 

そう思った。

その影響で部活動の引退後も夏休みや土日休みは必ず図書館へ行き6、7時間学習していた。家に帰ってからも学習しはじめは10時ごろには寝ていたが、冬休みが明けてからは毎日深夜1時まで学習に取り組んでいた。

 

本当に勉強と音楽を聞くということしか興味がなかった。

 

高校入試試験4日前。深夜1時まで学習し、あまりの疲労で精神が完全に崩壊していた。

 

星を見たい気分だった。その日の気温は3℃。

キャンプ用の椅子に座り布団に入りながら星を眺めた。

 

その日は雲一つない満天の星。田舎なので街灯が少ししかなく僕の存在を微かに照らしながら高校に行けるのか不安で星に願いかけていたのかもしれない。心が浄化された。

 

その翌日。

しっかりインフルエンザに感染した。

 

勉強のしすぎで精神崩壊して免疫力の低下と寒空の下で布団一枚で感染しない方がおかしい。

 

完全に終わったと感じた。

丁度インフルエンザの症状が出てる2日間がテスト前日と当日初日だった。前日には勉強しないとやばいって言いながら親に寝させられた記憶があり、頭の中で社会の単語が飛び交っていた。

 

当然だが別室受験。過度な暖房の効いた部屋で目立った行動によりカンニング扱いされるのが恐怖で暖房を消して欲しいと伝えるのも怖かった。自分の他に3人いたが他の人も病気だから下手に暖房を消してとも言えず、保健室でもないシンプルな教室だった為、ベッドもなくうつ伏せで寝ることも許されない。暑さと体力の限界の眠気と戦いながら背筋を伸ばして恐らく他の受験生よりも長時間座席に着席して試験に出るところの最終確認もさせて貰えなかった。

 

冬なのに汗をかきながら2日間の試験を終わらせることが出来た。

 

自己採点では過去最高の丁度50%の出来具合だった。50%なら普通に入れる商業高校だったが、高倍率だったのと体調不良で落ちた。

 

2次募集で普通科の高校に入学した。もう落ちるのは嫌というのと、親からの圧で県立しか行くことが許されなかったからだ。私立に行くと文句を100言われ地獄を見ただろう。

 

しかし、2次募集で入学した高校はバドミントン部がなく個性の個の字も無いような学校で田舎だ。イベントも小規模で体育が厳しい廃校が確定している自称進学校だ。都会高校に進学したかった。お小遣いが貰えるからだ。

 

何も面白くない高校生活。人生で一番楽しんでる人たちだと思っていた。思うような生活が出来ない中姉に誘われた部活に入部したが、自分の好みには合っていなく武道だったので、厳しいく、痛いのが苦しかった。部長との関係、顧問ともずっと口論するたびにミーティングをしていた。

 

あれだけ死ぬ気で勉強しても、親からはおまえならもっと出来るはずなのにサボってた。親は寝ていたから10時間も学習していたことは知らない。頑張っても報われない現実に気付いた。成果も出ない勉強も難しい課題も量が多く、全てにおいて興味が無くなった。とりあえず学校に行って授業中全部寝て課題も無視。先生から怒られてとりあえず謝罪。相手をしてくれている感謝の「か」の字も無かった。もう、勉強が疲れ果て365日モンストをしていた。テストの日も。

 

かと言って、この学校を辞めても何も残らないことが怖く今まで通っていた時間や経歴に傷が付くのも怖く辞めるのも学校に行くのも怖かった。とりあえず卒業しようと退学する選択肢は無いが進級したいと発言だけし行動がゼロだった。

 

これが、私のバーンアウト症候群だ。

行きたい高校に行けず自分のやりたいことじゃ無いのを渋々正当化させていた。

 

精神科はいってないのではっきりとしたことは分からないが、ほとんどこの症状だった。

バーンアウト症候群は精神の病気だと思うし、理解して寄り添うことが必要だと思う。同じような人がいなく幸せな道を選択して欲しい。

 

その後、高校は三年だけ我慢し基礎学力だけはあったのでノー勉で大学受験し、先生の温情で卒業させていただいた。そのことは本当に感謝いている。今は大学では、自分の時間の自由、新しい生活により高校でのストレスや悩みがゼロになり、気持ちがリセット出来た。

 

今は楽しい生活をしているし、自分のやりたいことが明確になり資格の勉強、サークル活動、ボランティア活動、アルバイトの活動に励んでいる。新しい挑戦も考え中だ。

 

今は人生で一番楽しい。このバーンアウト症候群の余韻はゼロでは無いし、就活で同じことにならないようにしたい。

 

精神的な病気は誰にでも起こりうることであると思う。その人の気持ちに寄り添って問題を解決することが1番大切だと身を持って感じたし、もっと早く高校を辞めて高卒試験を取る方がよっぽど生産性のある時間の使い方もある選択肢を提案してあげたかった。高校は自分には合わなかった。